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その場しのぎ 2014/09/01

水は上から下へと落ちる単純なものではない。時に横へ走り、しぶきとなり上昇する。

という雨にまつわる説法を受けたことがあります。

水をなめてはいけない。と


昨今、駅構内などでよく雨漏り処理を見かけます。

その手口には何らかの一貫性があり、おそらく同一プロ集団による仕業ではないかと思われます。

この職人はきっと水のことをよく知っている。
処理の仕方がなんともダイナミックで潔く、美しい。

巧妙なビニールワークによる集水。
ペット用トイレシートによる丁寧なオーバーフロー処理。

ブルーシートを使わないあたりに、この職人の心意気を感じます。

見事に誰も気に留めていません。

問題は全く解決はしていませんが、
この対応をその場しのぎだと責めることでが出来ようか?
いや、ベストなその場しのぎです。

雨漏りしてるぞ。と呼ばれて現場に行って、あー雨漏りしてますね。と言ってそのまま帰るわけにはいきません。
屋根の下には人々の営みがあります。

まずはその場をしのがねばなりません。

以前、よその誰かが工事して、雨漏りしていた屋根の下に雨樋を次々とかけ渡し、流しそうめんの如く雨水を外部へ処理したことがありました。
それは、なんとも風流な光景でありました。

いやいや、そもそも雨漏りがいかんです。
根本的な対策が必要です。


雨漏りは
まずはその場を
しのぐべし
あーだ、こーだは
その後だ

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2014/08/28

私は蚊に刺されない。

というか刺されても平気だ。

蚊との交渉に成功したためである。

人々が嫌がる、あの夕暮れ時の蚊の発生。蚊が1匹、蚊が2匹...ブーン、ブン、パチン

その事象を私は“無い”ものとみなしている。


あっ、これは自分がやらなければ。
という使命感に駆られる仕事が時折ある。

代々木公園の蚊の駆除映像をみて、
あっ、これは俺の出番か?
と思った。

蚊との取引契約書を見直した。

第42条−蚊と私の関係性

『血はくれてやる。ただし痒くしないこと。』

デング熱の特例はなかった。

これは私の仕事ではないだろう。


〈s〉




節穴 2014/07/10

お前の目は節穴か?

と言われたら、私の節穴は上小節です。無節は好きではありません。

という大工ジョークをいつか披露しようと思っているのですが、出番は未だありません。

人は関心がないものには目がいかないもので、見ているようで、見ていない。
あることすら認識されていないのではないかという佇まいで鎮座しているもの。

それは水飲み場。

水飲み場に限らず、これどうやって作ってるんだろう?という人間の気配が漂うものに対しては、私の目は向くようで、携帯の写真にはそのようなものがたくさんあります。

実務的な建物の写真、野良ネコ、空の写真

あれ、人間の写真が少ない。


私の目は人間に対しては節穴だらけの1等材なのかもしれない。


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誰もいない海 2014/06/20

だれもいない海。
二人の愛を確かめたくて〜

と誰もいない海に、海の広さを確かめに行きました。

季節はもうすぐ夏。海の家が工事中でした。

海の家といえば、一夏限りのアバンチュールな建築物。
緊結した関係はあまり望まれていません。

ベニヤ板でパンパンパーンと簡単に作ってあるんだろう。という安易なイメージを持っていました。

ところがどっこいしょ。

と腰掛けた床は、使い込まれたファンキーな杉板。

これなら濡れても全然問題ない。

寝転がって、梁の継手をみると、
何やら、これはむむむっな納まり。

木を斜めに削ぐ最低限のやさしさと
ウィットに富む、かすがいの斜め打ち。

やりすぎず、やらなすぎずな技術

良いんです。

そして、当然ながら最高のオーシャンビュー。


簡単だけど考えがあって美しい。

この詠み人知らずの建築物に
むむっとデザイン賞を贈ります。


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茶屋の雨樋 2014/04/26

茶屋の雨樋は今宵も切りっぱなし。

“あれ、さっきもこの道通ったな〜。”

茶屋の三角地帯で道に迷った与太郎。

そこに配達で通りかかった酒屋の熊さん。

“おい、与太郎。そんな肉の塊持って何してるんだい?”

“いや、店を探してるんだけど場所がわからないんだ。
このスブラ煮を届けに来たんだよ”

何て店なんだい?、茶屋の飲み屋のことなら俺は全部知ってるぜ!”

“それが旦那からさっき聞いたばかりなんだけど、忘れちまったんだ...
確か、何とかモリヤって言ってたような...”

“それなら知ってるぜ。オオモリヤだよ”

“いや、オオモリヤじゃないんだよ。”

“何だって...あっ、さてはラヂモリヤだな!

“いや、何か違うな〜”

“じゃあモリモリヤでどうだ!”

“くだらないね”

“マジムリヤ”

“おっ、近いかも”

“すいませーん、そちらのお二人さん、撮影中なんで静かにしてもらえますか?

“えっ、何の撮影っすか?”

“土曜サスペンス『シャレオツ刑事』です。”

“主演は誰っすか?”

“パンチェッタ.ジローラモさんです。とにかく静かにお願いしますよ。”

“すいませーん、それじゃあ撮影再開します。
ウーノ、ドゥーエ、トレ、はい、キュー!

“あっ、トレモリヤ”


〈s〉

撮影日 2014/01/10

撮影日当日、衣装合わせのため、横綱と早めに待合わせをした。
時間に正確な横綱にはめずらしく、10分ほど遅刻してきた。

剃毛で遅れたのだ。さすが横綱である。

youtubeを観ながら見よう見まねで、6mもある廻しを締めてみた。

2回目にはうまく締められるようになった。

ここで問題が生じた。会場までは車で移動しなければならない。

廻しのまま外に出て、車に乗るのであろうか?
それでは何が恥ずかしいのかもわからないだろう。

横綱はスウェットパンツを腰履きして会場に向った。

会場の隣の体育館では女子バレーの大会が行われていた。これはマズイ。

恥じらいを感じつつ、上着を脱ぎ、ついに土俵に上がった。

寒かった。

とりあえず撮ってみた。イケると思った。しかし何かが足りない。

あらかじめ用意していたポーズでの撮影は進んだ。

私はなすびを握り締めた。
アマゾンマンの肩に鷹がとまった。
横綱の表情には千代の富士が宿った。これはいい。しかし…

突如カメラマンは言った。“じゃあ相撲を取りましょう。”

拒むものはいなかった。

そうだ、ここは相撲を取る場所である。写真スタジオではない。

はっけよーい、のこった。

筋肉が躍動した。勝ちたくなった。楽しかった。

横綱は強かった。またやりたいと思った。業者対抗相撲大会を…風呂敷2枚目。

無事に撮影を終え、着替えて後片付けをしていると、
体育館から大勢のハイスクール女子がウォーミングアップに外に出てきた。

いつだってギリギリである。まさに土俵際。

私はくしゃみをした。やれやれ。

(完)



ご清聴ありがとうございました。

ごっつぁんです。

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ビジネスとギフト 2014/01/09

弊社は一昨年から写真スタジオで年賀状写真を撮ってもらっている。

おふざけ写真にはしたくない。格好良く撮ってもらいたい。
指先からアゴの角度まできちんと指示してくれる。ありがたい。

そのスタジオに事前打合せをしに行った。
目が合ったらすでに半笑いだった。あっ、また来た。と。
真面目に話を聞いてくれた。
私はノリで撮影してしまうつもりだった。

しかし先方は、あなたは問題ないかもしれないが、
私はビジネスだから撮影パーミットは必要だと教えてくれた。
危ない、私も愚か者になるところだった。

パーミットを取りにスポーツパークに行った。
受付の女性に事情を説明すると、半笑いで対応してくれた。
奥に行って、偉い人を連れてきてくれた。

何が目的かを問われた?
私は土俵入りがしたい。横綱に憧れている旨を伝えた。
それはビジネスなのか?と聞かれた。
いえ、ギフトです。と答えた。

あの土俵は寄贈、つまりギフトであって、ビジネス目的はNOだ。
インターネットもNGだと言われた。
冷蔵庫野郎の影響はここまで及んでいた。

ただし、ギフトであればOK。というパーミットを頂いた。

ビジネスとギフトの関係性は重要だ。それは我々の抱えている問題でもある。

礼を述べ、帰ろうとしたら、声を掛けられた。

週末あそこは臨時駐車場になってしまうので、良い写真は撮れないかもしれない。
と言われた。

それでも構わない。ありがとう。

私は半笑いで応じた。


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土俵 2014/01/08

なぜ相撲なのか?

そこに土俵があったからだ。

私は土俵の廻りを1周した。

軽い気持ちで上がってはいけない場所だと思った。

愚か者は冷蔵庫に入った。私はこの土俵に入りたいのだ。

まず“シコふんじゃった”のDVDを借りに行った。

やはり素晴らしい映画だった。

土俵入りについて調べてみた。実に興味深い。

千代の富士は完璧だった。

雲竜型と不知火型の違いがわかった。

廻しは受注生産であることを知った。

ポールマッカートニーは懸賞旗を出してくれた。

イメージは膨らんだ。制限時間いっぱい。

あとは撮影すればよい。


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シコふんじゃった 2014/01/07

横綱の土俵入りは、シコで土地の邪悪なものを踏みしめるという、地鎮祭と同じ意味があるそうです。
醜(しこ)を踏む。どすこい。

あけましておめでとうございます。


さて、邪気を払った大地で何をしよう?

今年は風呂敷を広げます。

どうぞ、乗って下さい、座って下さい。
まあ、コーヒーでも飲んでいって下さいよ。

あっ、すいません。ここ邪魔ですか?
迷惑でしたらすぐに片付けますので...



風呂敷1枚目:求む労働者。

いわゆる大工仕事が出来る人を広く探しています。

・丸ノコとインパクトが使える。
・丸ノコは使えないけど、トランペットなら吹ける。
・高い所は苦手だけど、低い所は超得意。

あくまで“仕事”でございます。

現場は千葉県茂原市近郊、東京都内某所を主に、
時に関東近郊山林などでの労働もございます。


皆様の友人やお知り合いにそのような方がいましたら、ご紹介して頂けたら幸いです。

よろシコ御願いします。


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Merry Christmas Mr.Lawrence 2013/12/24

148×100mm つまり0.0044坪

労力を坪単価で割ったら豪邸どころの騒ぎではありません。

おい、人の労力は割るんじゃない。まず掛けろ。

そう、年賀状です。ここは私の主戦場。

メリークリスマス、ローレンス。


今年も実に良い取り組みが出来ました。

何のため戦っていたのかはわかりませんでした。

しかし、己との戦いの向こう側が見えてきました。

来年のテーマもチラリ垣間見えました。

It,s my life work


昨年はありがたいことにベスト年賀状オブザイヤーを初受賞し、プレミアムモルツ1箱を頂きました。

最終的には文化勲章を目指しています。


どうぞ、初笑いは建築集団海賊で。


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桟敷のコタツ 2013/10/31

茶屋に使いに来た八っつぁん


“いけねぇ、雨が降ってきた。”

“おっ、ここは何だか変な屋根がいっぱいだ。
ちょうどいいや、ここで雨宿りさせてもらおうか。”

“旦那、ちょいと軒を借りるよ。”

“ええ、どうぞ。突然の雨は困りますよね。”

“助かるよ。はー、しかし冷えてきたな。冬の足音が聴こえてくるよ。”

“旦那、この桟敷みたいなのは何なんだい?”

“これは『そと de こたつ』と言いまして、
外側の内側、賛成の反対、小林の大森のようなものです。”

“んー、何言ってるかわかんねえや。”

“うちの鶏とたまごはよそとは一味違いますからね。”

“鶏が先かたまごが先か軒先か?”


いよっ!やっぱニクイよ、オオモリヤ。



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目黒のサンマ 2013/10/05

初秋の風に運ばれてきた、炭火焼きのサンマのにおいに誘われて気仙沼へ。

新米にサンマの炭火焼きとすり身汁、そして落語。

もう他に何も要らない。

江戸人は借金してでも旬のものを味わう。
というぐらい、“旬”というものを重んじていたそうな。

そういったことが日々のパサつきを抑え、日常に潤いを与えてくれるのだと思います。

鋭い感性と粋な暮らし。


おい、これはどこのサンマじゃ?

“目黒のサンマ”の気仙沼です。


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茶屋の雨樋 2013/09/11

軒先から雨垂れがポタ.ポタ.ポタ...おや、雨かい。

なんて風流なことは言ってられない昨今の集中豪雨。

茶屋の雨樋は何故か今回も切りっぱなし。

上善水の如く流れる雨水の処理に困った大工の与太郎は、
ご隠居に相談に行きました。

“なんだい、与太郎ずぶ濡れじゃないか。”

“ご隠居、大変なんだ、雨水が溢れかえっちまってるんだ。”

“まあ、この雨じゃあな、自然の流れには逆らえんからな。”

“このままじゃ茶屋の木戸がびしょ濡れだよ。
ご隠居の知恵を貸しておくれよ”

“そりゃ、お前さん“大事な3つの袋”って話を聞いたことがあるだろう。
胃袋、お袋、土のう袋だよ。”

“...あっ、そう。やっぱご隠居の考えることはニクイね”

“与太郎、そんな雨など水に流しておしまいよ”



いよっ! 待ってました。 ラヂモリヤ


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セミ時々みのむし 2013/09/02

朝玄関のドアを開けると、足元にセミが転がっていました。

こんなとこでは死に切れんだろうと、垣根の根元に移してやると、
ぶるぶるっと体を震わし、夏の終わりを迎えられました。

あー、センチメンタルジャーニー。

以来アスファルトの上で燃え尽きていたセミを土の上に還す活動を粛々と続けております。

みのむしは自走していたので、そのままにしました。

ひと夏の間の先生の迷い、ぶれなど一切無い、一貫された主張である、
ミーン、ミン、ミン...民
是即ち民であるという。民への思い。
確かと受け止めました。

また来年の夏にお会いしましょう。


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わし 2013/05/20

わし結構伸び縮みするもんでね、べたっと貼られるとまずいんですわ。

重ねたり、糊付けは縁だけとかにしてもらえると助かります。

“薄っぺらい”何て言われたりすることもありますけど、

こう見えて“緊張感”とか実は得意なんですよね。へへ。

いやでもあれですよ。近寄りがたい空気までは出しませんよ。

なにせ“ふわっと”してますからね。

つるっと、さらっと、ふわっと。という感じでやらせてもらいました。

あっ、どうも和紙です。お世話になります。


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路地 2013/05/13

吾輩は人である。猫ではない。

吾輩の視力は0.5だが、街中で猫を見つける視力は2.0と自負している。

猫という奴は大体狭い路地のような所からニャーと出てくる。
つまり路地を見てれば猫がすぐ見つかる。
というロジックである。ニャー。

台湾の路地や各々の家の窓辺には小さな緑がうまいこと置かれていて、ささやかながら豊かな風景であるように思えた。

植木鉢も積もれば街並みや風景となり、
路にテーブルと椅子を出せば人の集う場所になる。

邪魔になったらどかせば良いのだ。

路はみんなのものである。

吾輩は路が好きである。


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洗い出し 2013/05/01

台湾は街中が洗い出し。

水場はもちろん、壁も歩道もベンチも、
街の至る所に洗い出し。

洗い出しはどこまでも続いていた。

いやー、あれもこれも誰かがやってんだよな〜。
と職人の労力に思いを馳せ、下向きがちに街を散策。

洗い出しの道が突如ぷつりと途切れ、見慣れた舗装材に切り替わり、見上げた先には台北101とやら。

そのビルの高速エレベーターは高さ380mまで37秒で到達する…ん、しなかったな。

より高く、より速く。

台湾は街中が洗い出し。


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鯉のぼり 2013/04/26

木を立てたり、倒したり、切り刻んだり、穴を空けたり、
寝かしたり、転がしたり...

そんなことを生業としている訳ですが、

柱を天に向かって立てるって行為には、どこか厳かなものがあります。

出来ればまっすぐ立たせたい
そして、しっかり強く立ってもらいたい。

鯉のぼり用の丸太の竿を立てる。という大変めでたい行為のお手伝いをさせて頂きました。

えっさほいさと数人で丸太を立て、屋根より高い鯉の〜ぼ〜りを空に泳がせ、
あーいいね。と空を見上げると、鯉はまさかの背泳ぎ。

やっぱ魚は両面焼かなきゃね...


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サンプル 2013/03/15

サンプルだけで用が足りることと足りないことがあります。

端切れや少量のサンプルを集めて、
そのなかからこれは!というものを決めなければいけません。

食品サンプルをみてもその店が美味いかどうかは分かりません。
他人の評価をあてにすると、失望も多い。

それが良いかどうかは、えーいっと決めなければいけない部分もあります。

濃いものと薄いものがあると、その中間も見たくなります。

外でみて、室内でみて。電気を付けて、消して。近くで、離れて。

いや、むしろ...逆に...そこをあえて...

優柔が不断をします。


松岡修造氏はレストランではメニューを5秒で決める。という日常からの決断力の訓練が世界で闘うためには必要だ。と説いています。

今のところ私が5秒で決断できるのは餃子の王将だけです。

瓶ビール、餃子、レバニラ、天津飯、あっ、餃子は2人前で。


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鉄塔 2013/02/21

現場で15時の一服中、妙に気に障る人の気配を上方から感じました。

山に目を凝らすも誰も見つからず、まあいいや。と作業に戻りました。

物音がして空を見上げると、あらま、空飛ぶネットの作業員。

あんた、そうそう見られるもんじゃないよと、しばしの間作業を観察。

冬の冷気に乗って、上空での些細な会話がまる聞こえ。

伝わってくるのは緊張感どころか、
おっとっと、わっきゃっきゃしちゃってなんだか楽しそうな声。

大丈夫か、おいさぁ〜?

一方地上では下の心配を。小はまあなんとかするとして、
有事の大は一体どうするの?もしや…さぞかし…


前日には鉄塔の建設現場をたまたま通りかかり、膝を震わし、

2日続けて鉄塔で働く職人に遭遇し、私高所興奮症です。


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